地域:アフリカ
国:ガーナ
テーマ:死生観、文化の違い
これが何か分かりますか?
じゃあ、もうひとつヒントを、
これでどうだ?なんだこれは?
答えは、西アフリカのガーナの棺桶です。
ちなみに最後の写真の棺桶は「アリ」の形なんだとか。
亡くなった方が生前の「職業」や「好きだったもの」、「憧れていたもの」などをモチーフにして棺桶を作るそうです。
棺桶の撮影をしていたら棺桶職人さん(生きている)が「こうやって入るんだよ」とデモンストレーションをしてくれたようです。
こういった棺桶は値段が高いので、お金持ちにしかなかなかできないそうですが、なかなか衝撃的な文化ですね。
ちなみに、葬式の時は村の人が集まって陽気にダンスをするそうです。
また、亡くなった方のグッズ(Tシャツやステッカーなど)販売も行われるそうでまるでミュージシャンのライブ会場みたいですね。
写真は亡なった方のプリントされたTシャツを着ている姿です。
ところ変われば死生観も変わる。
ふざけているように思われるかもしれませんが、亡くなった人への思いがなければこんなことしませんよね。
日本式、ガーナ式。
あなたはどっちのお葬式が好きですか?
【補足】
三浦さんが直接見たわけではないそうですが、他の地域のボランティアをしていた知人から聞いた話では亡くなった方を電飾で飾ってクリスマスツリーのようにしている葬式も見たことがあるそうです。大がかりな葬式をする場合は亡くなってから葬式が行われるまでに半年近くかかることもあるらしく、その間は遺体の腐敗を防ぐために冷凍保存されるそうです。
ガーナはキリスト教とイスラム教、そして伝統的な宗教が混在しているので宗教によっては上に書いたようなことはありません。
【ポイント】
他国の文化は、正しい/正しくないと論ずる類のものではなく、考えるきっかけとして非常に面白いものです。
もし、子どもから「おかしい!」といった意見が多く出るようであれば、日本の場合でもお通夜というものがあること、そこでは亡くなった方との思い出話でお酒を飲んだり、笑ったりすることなどを挙げつつ、方法の違いはあれども、「死者への弔い」という意味では大きく変わらないんじゃないか?といった問題提起をするのがいいかもしれません。
語り手/写真:三浦菜津子(みうらなつこ)
活動時期・形態:2012-2014 ・青年海外協力隊(PCインストラクター)
聞き手:糀広大
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