2016年1月26日火曜日

美意識の違い

地域:大洋州
国:ミクロネシア連邦(チューク州)
テーマ:文化の違い、メディアリテラシー

あなたは好きな人からどのように声をかけられる(褒められる)と嬉しいですか?
(考える&発表など)
(「かわいいね」「かっこいいね」などの意見が出た場合は、具体的にどうかわいいか、かっこいいかなどについて質問し、深める)

ミクロネシア連邦のチューク州では
「君の足はマグロのようだね」
というのが女性への最高の褒め言葉です。
(一本のマグロを見たことのある子どもはあまりいないと思われるので必要に応じてマグロの説明をする。まるで一本のマグロのように立派で太い足であることを褒める表現であることを理解させる)

そんなことを、もし女性に言うと日本ではきっと大喧嘩になるでしょう。

さて、この写真を見てください。
この人を見て、あなたは美しいと思いますか?
(写真を見せる)



ミクロネシアでは太っている人がものすごくモテます。
日本では痩せている方がいいという人が多いですよね。

そして、多くの日本人が自分は太っていると感じています。
実際に、医学的に肥満である日本人は20%程度であるはずなのに、60%から80%が自分は肥満であると考えているという調査データがあるそうです。

では、多くの人がどうして痩せている方がいい、自分は太っていると考えてしまうんでしょうか?
よーく考えてみましょう。
そう思ったきっかけはなんですか?

【書き手の思い】
ダイエットの情報番組などで、十分に痩せている女優さんなどが真面目な顔をして「やせたーーい」などと発言をするのを見るたびに違和感を感じます。
最後の問いへの答えを考える中でコンプレックス産業、ダイエット産業などによる価値観の刷り込みへの気づきや、私たちの感性の源泉を見つめなおすきっかけになればと思います。


活動時期・形態:2011-2013 ・青年海外協力隊(小学校教諭)
書き手・撮影:糀広大

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