地域:中南米
国:ブラジル
テーマ:日系社会、海外移民
国:ブラジル
テーマ:日系社会、海外移民
さて、この2枚の写真を見てください。4人の中で誰がブラジル人でしょう!?
(どうしてそう思ったか、選ばなかった人はどこの人かなどの質問をしつつ深めます)
正解は全員ブラジル人です。
ブラジルには肌が褐色系の人、目が青く金髪の人、私たち日本人に似たような人が住んでいます。
さて、もう一度この写真をみてください。
右の女の子、見れば見るほど日本人顔ですよね。
また、次の写真もブラジルで撮影されたものです。
左上は?(玉入れ)
その下は?(雛人形)
その横は?(鳥居)
その上はちょっと見えにくいですが、日本の食品(カレーのルーなど)が並んでいます。
日本人っぽい女の子がいることや、たくさんの日本の文化がブラジルで見られることは、今から100年以上前(1908年)に始まった日本人によるブラジルへの移民が関連しています。
当時の日本は大変な食料不足で、仕事もあまりありませんでした。仕事を得るために船で3ヶ月かけてブラジルまで渡り、日本とは異なる言語や習慣の中、移民当時はコーヒー農園での労働や、未開拓な荒野の開墾に精を出しました。
2015年現在、ブラジルでは約160万人(公益財団法人海外日系人協会参照)の日系人が生活し、今日まで日本語や日本文化が継承されて来ました。町の中には鳥居や日本語の看板、スーパーには納豆やお味噌、そして盆踊りやカラオケ大会など日本の行事を、あちらこちらで目にします。更には日系6世まで誕生しています。
また今日では、静岡県や神奈川県、群馬県などの企業でも多くの日系ブラジル人が働いており、ブラジル料理のレストランやカーニバルなど日本でもブラジルの文化を直接味わうことができます。
どうですか?ブラジルが身近に感じられませんか?
関心を持ったら是非ブラジルや移民のことを少し調べてみてください。
【追記】
面白いことにアフリカ系の人は主に北部(暑い地域)に、ヨーロッパ系やアジア系の人は主に南部(寒い地域)にと、もともと住んでいた地域の気候と似ている州に住んでいるようです。
語り手/写真:福永みゆき
活動時期・形態:2008-2010 ・日系社会青年ボランティア(日本語教師)
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