2016年2月18日木曜日

何もない道

地域:中南米
国:ボリビア
テーマ:ライフサイクル、文化の違い

「これは何をしているのでしょう?」




これはボリビア式ガソリンスタンド(?)の給油風景で、ガソリンを入れている女性はお店の方です。
このように、2Lのペットボトルにガソリンをつめたものを、一本ずつ買うことができます。こうすれば、何本入れたかで料金も計算しやすいですよね。ちょっと保管状態が気になりますが・・・

ボリビアでは日本のようなガソリンスタンドは大きな町にしかありません。ちょっと地方に行くとこのような感じです。特に長距離バスのドライバーさんは、一回給油したら次の給油場所をきちんと考えて毎回給油しています。

だいたい、田舎の道といえば、こんな風に何もありませんから・・・


途中に横切るのはヤギか羊かリャマぐらい。


時々、こんな何もないところで下車して、山の方に向かって歩く地元の人を見ました。お家でもあるのかな?家は全く見えないけど・・・

ボリビアでのバスの旅は、舗装されていないガタガタ道を何十時間も揺られ、硬いシートでお尻が痛くなり、大音量のアクション映画上映会と過酷なものですが、どこに行くとも知れない途中下車したおじいちゃんの後姿を眺めながらその暮らしを想像したり、乗り合わせた子どもたちと遊んだり、物売りのおばちゃんから屋台料理を買ったり・・・。そんな車中で、目的地の先にある「新しい発見」を想像しワクワクすることは、とても楽しく退屈だと感じることはありませんでした。

新幹線や飛行機の旅では、決して得ることの出来ない風景です。



※コメント
日本に住んでいると、どうしても「早い方」「楽な方」を選択する機会が多くなります。でも、それもしょうがないかも知れませんね。そういう社会の流れ、生活のスタイルですから。ボリビアでは、「早い方」「楽な方」が選択できる人は、本当にごくごく一部の限られたお金持ちだけです。しかし、そういう選択をしなくても、お金では買えない素晴らしい風景や経験もあります。どういう選択するのは個人の考え次第ではありますが、お金が無い不便さは決してマイナスな訳ではないということを考えるきっかけになればと思っています。

語り手・写真:橋口恵利子
活動時期・形態:2006-2008 ・青年海外協力隊(視聴覚教育)

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